マレーシアは東南アジアにおける教育ハブとして注目を集めています。
英語教育が充実し、多文化共生社会であるマレーシアは、日本人留学生にとって学びやすい環境が整っています。
また、欧米諸国と比較して留学費用が比較的安価で、イスラム文化と近代的な都市生活が調和した独特の環境で学べることも魅力です。
マレーシア留学を検討している方に向けて、必要な条件や選択肢について詳しく解説していきます。
マレーシア留学に必要な基本条件(語学力・学歴・費用)
マレーシアへの留学には、主にIELTSやTOEFLなどの英語能力試験のスコアが求められます。
一般的に学部課程ではIELTS 5.5以上、大学院ではIELTS 6.0以上が必要です。
また、高校卒業証明書や学位証明書などの学歴証明も重要な要件となります。
費用面では、学費が年間30-50万円程度、生活費が月々5-8万円程度で、欧米圏の留学と比べて経済的な負担が少なくて済みます。
奨学金制度も充実しており、JASSSOの海外留学支援制度や大学独自の奨学金プログラムを活用できます。
マラヤ大学(University of Malaya)の場合、学部留学ではIELTS 6.0以上、年間学費約40万円、入学金約5万円が必要です。
マレーシアの主要な留学先と各大学の入学要件
マレーシアには、世界大学ランキングに名を連ねる有名大学が多数存在します。
代表的な留学先として、マラヤ大学、マレーシア工科大学、マレーシアプトラ大学などがあります。これらの大学は、独自の留学生受け入れプログラムを持ち、英語での授業を提供しています。
入学要件は大学によって異なりますが、一般的に英語能力証明、成績証明書、推薦状、志望理由書などが必要です。
また、ツイニングプログラムを提供する大学も多く、日本の大学との単位互換が可能な場合もあります。
マレーシア工科大学(UTM)の工学部では、日本の高校での理系科目の成績が上位30%以内であることに加え、IELTS 6.0以上が求められます。
留学ビザの取得方法と必要書類
マレーシアへの留学に必要なStudent Visaの取得は、基本的に現地の教育機関を通じて申請します。
入学許可を得た教育機関が、移民局(Immigration Department)へビザ申請を代行してくれるシステムとなっています。
申請に必要な書類には、有効なパスポート(残存有効期間12ヶ月以上)、入学許可証(Offer Letter)、健康診断書、海外旅行保険証書、財政証明書(銀行残高証明書など)があります。
ビザ申請から取得までは通常4~8週間程度かかり、申請費用は約300~500リンギット(約1万~1.5万円)が必要です。
なお、18歳未満の留学生は保護者の同意書も必要となります。
・語学学校の場合:Short Term Social Visit Pass(最長12ヶ月)
・大学の場合:Student Pass(コースの期間に応じて最長12~48ヶ月)
・必要な銀行残高:語学留学の場合は約150万円以上、大学留学の場合は約250万円以上
まとめ
マレーシア留学を実現するためには、早めの準備と計画的な手続きが重要です。
特に、ビザ申請は入学時期の3~4ヶ月前から始めることをお勧めします。
マレーシアの教育水準は年々向上しており、英語とマレー語を活用できる環境で学べる点が大きな魅力となっています。
また、物価が比較的安く、多文化共生社会での生活を経験できることも、留学先としての価値を高めています。
東南アジアのハブとして発展を続けるマレーシアでの留学は、グローバルな視点とスキルを身につける絶好の機会となるでしょう。
将来のキャリアにおいても、アジアビジネスへの理解を深める貴重な経験となることは間違いありません。